2017年、新年を迎えるに当たり一言ご挨拶を申し上げます。


2016
年を振り返りますと世界的に政治が大きく揺れた年でした。東アジアでは台湾民進党の蔡英文主席が総統に、フィリピンではドゥテルテ氏が大統領に、パク・クネ(朴槿恵)大統領の弾劾が可決されました。一方、英国は国民投票でEU離脱を決断し、ドナルド・トランプ氏が米国大統領に選出、2017年欧州での国政選挙も含め世界史的視点からも注視したいテーマです。

ノーベル生理学・医学賞をオートファジーメカニズムの解明で大隅良典氏が「単独」受賞しました。物理学賞、化学賞には含まれる「発明および改良」がなく純粋に「発見」にのみ与えられる賞であり、日本人の高い研究独創性を示すものと誇りに思います。


昨年の成果についてご報告します。第5期科学技術基本計画(2016-2020)の中で打ち出されたSociety 5.0、超スマート社会に関連してIoT(Internet of Things)、ビッグデータ、人工知能、ドローンなどの要素技術の進歩が社会、産業分野でどのようにスマートインフラとして事業構想・企画されるのか、日本エンジニアリング協会の依頼で「IoT時代のスマートインフラ」と題して講演しました。


地方創生研究会(2015.9設立)は①G経済とL経済の結合・融合、②地域ビジネスモデルを当面の研究テーマに設定、月例会で内外の講師・会員で議論しています。20169月には10の研究会の賛同を得て、第一回フォーラムを開催しました。
9月に米国ハワイで開催された国際会議PICMET16では”Social Innovation”を発表しました。内閣官房の事業「地方創生カレッジ」では地域ビジネスモデルを担当、10月に収録を終え、インターネットのe-Learning講座として配信開始しました。ぜひ聴講ください。11月には会員の小野寺氏が総務省を退職、青森市長選に出馬、当選しました。今後支援していきたいと考えています。


以上のようにABE創研は(1)イノベーション経営、技術経営、(2)地方創生、公民連携(PPP)という二つの柱で社会的、経済的活動を展開しています。2017年はABE創研が進化・発展する年と位置付けています。

本年もよろしくお願いします。

 

2017年元旦 

ABE(エイ・ビー・イー)創研 

代表 阿部仁志