2023年、新年を迎えるに当たり一言ご挨拶を申し上げます。


 2022
年はロシアのウクライナ侵攻(2/24)に始まり、侵略が泥沼化、長期化し国際政治・経済の緊張と混迷を引き起こしています。インドネシア、バリ島で開催されたG20では①食料・エネルギー安全保障、②国際保健、③デジタル・トランスフォーメーションの三つが論題でした。一方、ロシアのウクライナ侵攻非難は一本化できず、(1)西側諸国、(2)インド・ブラジルなどの諸国、そして(3)ロシア・中国の三色に分かれ、現時点での国際政治力学が反映された結果となっています。

ノーベル生理学医学賞は「絶滅した人類のゲノムと人類の進化に関する発見」に対してマックス・プランク進化人類学研究所のスヴァンテ・ペーボ博士に授与されました。ノーベル物理学賞は複数光子の量子もつれの実験、ベルの不等式の破れの立証、量子情報科学を開拓し基礎づけたという業績に対してアスペ博士(仏パリ・サクレー大)、クラウザー博士()、ツァイリンガー博士(ウィーン大)に授与されました。
 ノーベル化学賞は「クリックケミストリーと生体直交化学」の開発業績で、シャープレス博士(スクリプス研究所)、メルダル博士(コペンハーゲン大学)、ベルトッツィ博士(スタンフォード大学)の3名に授与されました。
2020年、2021年、2022年と連続してマックス・プランク研究所から受賞者を輩出、その背景に注目しています。

地方創生GLは、『社会課題を事業で解決する』をコンセプトにシンクタンクからドウタンクへ軸足を移しています。2022年初に沖縄でのワーケーション研修・ツアーを企画しました。コロナで中止していますが取り組み内容は『中小企業診断士へ向けたワーケーション構想と展望』と題し、協会機関誌の9月号に掲載しています。
 https://t-smeca.net/202209_tokyo01/

2022年には(一社)地方創生GL推進機構は組織体制の刷新を行い、事業部、研究所、管理部の三部門体制にしました。20年以上開発してきた事業プランニングの方法論、実践論を『研修プログラム』として商品化しました。

水インフラマネジメント大学と提携して事業Planning演習の五日間コースを企画、募集、実施(22.11.24-23.1.26)に漕ぎつけました。上下水道に関連する上場中堅企業の幹部社員へ向け未来洞察、経営分析、シナリオプランニング、ビジネスモデルを組み合わせ、座学ではなく道場スタイルで新規事業の構想・立案の作業に取り組む内容です。
  
https://glocal-ri.or.jp/archives/374

当面は、東洋大学院PPP専攻、及び水マネ大学の社会人履修生、そして中小企業診断士が一段上の経営実務スキルを習得できる場として事業Planning演習の五日間コースを提供していく所存です。経営人材、経営支援人材の育成を通じて、一般社団法人を足場に日本の経済と社会に資する活動を推進してまいりたいと考えています
 

2023年はABE創研の第III期(2020.10-2023.9)を仕上げる年にします。

本年もよろしくお願いします。

2023年元旦
ABE(
エイ・ビー・イー)創研 代表

一般社団法人 地方創生グローカル推進機構 代表理事

阿部仁志